個人利用向けの安いレンタルサーバーとして、サーバースペックや提供機能が他のレンタルサーバーと比べて高いレベルでまとまっているため、ブログ(サイト)目的のブロガーやアフィリエイターを中心に大人気のエックスサーバー
しかし、そんなエックスサーバーでもデメリットはいくつか存在します。
たしかに、デメリットの一切ない商品やサービスなんて逆にうさんくさいしな。
そこで今回は、エックスサーバーを借りてブログ(サイト)を運営するうえで見逃せない6つのデメリットと、そのデメリットに対する解決方法について紹介します。
これからエックスサーバーを借りようかと考えている方は、ぜひ契約前に確認してね。
エックスサーバーで独自ドメインを取得すると高い
エックスサーバーで独自ドメインを取得する場合、ドメイン会社で取得するよりも取得料金と更新料金が高くなってしまうデメリットがあります。
■.comドメインを取得・更新料金について
ドメイン取得サービス | 取得料金 | 更新料金 |
---|---|---|
エックスサーバー | 1500円 | 1500円 |
エックスドメイン | 1180円 | 1180円 |
ムームードメイン | 1160円 | 1480円 |
エックスドメインで独自ドメインを取得する
先にも価格表をあげていましたが、エックスサーバーの姉妹サービスであるエックスドメインで独自ドメインを取得するほうが安いメリットがあります。
さらに、取得した独自ドメインをエックスサーバーで使うために必要なネームサーバーの設定も、エックスドメインで独自ドメインを取得した場合。エックスドメインに用意されている専用画面の選択項目で『エックスサーバー』と選ぶだけで連携できるため、だれでも簡単に設定できます。
正直言って。エックスサーバーで独自ドメインを取得するのも、エックスドメインで独自ドメインを取得するのも、作業量はほとんど変わらないよ。
なるほど。そうなると、独自ドメインをより安く取得できるエックスドメインを使うほうがよさそうだな。
その通りだよ。
バックアップは前日だけしかダウンロードできない
エックスサーバーでは、自分が作ったブログ(サイト)を構成するHTML・JS・CSS・PHPなどの構成ファイルと、データベースのバックアップをそれぞれ毎日自動で取得しており、そのバックアップは自分の端末にダウンロードもできます。
バックアップ種類 | バックアップ期間 |
---|---|
ブログ(サイト) WEBファイル | 7日分 |
ブログ(サイト) データベース | 14日分 |
しかし、ダウンロードできるのは、ブログ(サイト)のWEBファイル・データベース共に前日のバックアップだけとなっています。
ですので、ブログで2日以上前にWordPressプラグインの更新などで異常が発生していた場合、バックアップを取得してのリストア(復元)はできません。
ブログ(サイト)を更新する直前にバックアップを取得する
ブログ(サイト)に対して、以下記載いずれかの更新を行う直前にバックアップを取っておけば、なにかトラブル行ってもリストアして正常に戻すことができます。
- 記事を作成・更新する
- PHPファイルやJSファイルを更新する
- WordPressのテーマを変える
- WordPressのバージョンアップをする
- WordPressのプラグインを新しく導入する
- WordPressのプラグインをバージョンアップする
- PHPのバージョンを変える
- 無料SSLを適用する
ブログ(サイト)に対してなにも更新しなければ、外部から不正アクセスなどの外的要因がない限り。ブログ(サイト)が突然不具合になることはありません。
ですので、ブログ(サイト)に対して上記いずれかの更新をする直前にバックアップを取っておけば、リストアするためのバックアップファイルが取得できなくなる事態は回避できます。
ブログ(サイト)を構成するファイルのリストアはできない
エックスサーバーでは「ブログ(サイト)のデータベース」に関するリストア機能はあります。
しかし、HTML・JS・CSS・PHPなどのブログ(サイト)を構成するファイルのリストア機能はありません。ですので、ブログに不具合があった場合。どのファイルに不具合があるかを自分で見つけ手動でリストアする必要があります。
ちなみに、ブログ(サイト)を構成するファイルに不具合があると、WordPress管理画面から修復できない場合もあるよ。
うへぇ、それは困るな。俺はプログラム知識なんてないから、どのファイルが不具合起こってるかなんて見つけられないし。そもそもWordPress管理画面やエックスサーバーの専用画面から修復できない場合、どうしたいいかすら分からないぜ。
ここであげたデメリットは、ブログ(サイト)の運営や、HTML・JS・CSS・PHPなどの扱いに手慣れている人であれば問題ありません。
しかし、プログラム知識も無い、これからブログ(サイト)を始める人にとっては大きなデメリットとなります。
ブログ(サイト)初心者のうちは、もし不具合が起こっても簡単に修復できないこともあるから、簡単に修復できるリストア機能がないのは残念なところだよ。
他サイトのノウハウを頼る。サポートに問い合わせる
ブログ(サイト)に不具合が起こった場合。まずやるべきことは不具合の箇所を見つけることです。
でも、ブログ初心者の俺には、どうやって不具合の箇所を見つければいいのか分からないんだが?
不具合箇所の見つけかたと解決方法は、画面上に出ているエラーメッセージをそのままGoogleやTwitterで検索して、他のサイト(ブログ)やツイートで不具合箇所や解決方法がないかを探すことです。
エックスサーバーのWordPressで作ったブログ(サイト)の不具合なら、他サイト(ブログ)にのっていることも多いよ
それでも、見つからない場合はエックスサーバーのサポートに問い合わせてみましよう。
問い合わせる時のコツとしては、画面に出ているエラーメッセージをそのまま説明すること。なにをしたら不具合になったかをできるだけ具体的に説明することです。
そうすれば、サポート側から解決方法を教えてもらえる事が多いので、自分の力だけで分からない場合はサポートに問い合わせましょう。
いくらプロであっても、「ブログの画面が真っ白になった」とかだけじゃ、原因を見つけることは無理だということを覚えておいてね。
プラン変更がすぐにできない
エックスサーバーでは、下位プランへの変更も上位プランへの変更も可能です。しかし、プラン変更をできるタイミングには制限があるので注意が必要です。
前月1日~20日までにプラン変更する申請する必要がある。
翌月の1日からプラン変更となる。
■下位プランへ変更できるタイミング
契約が切れる最終月の1日~20日までにプラン変更する申請する必要がある。
翌月の1日からプラン変更となる。
このように、すぐにプラン変更できないため。予想をはるかに超えるバズなどによる大量アクセスで転送量制限を超えた場合。エックスサーバー公式から一時的に自分のサイトへのアクセスが禁止されることがあります。
そうか。大量アクセスでサイトが閲覧不能になることはなくても、転送量制限を超える可能性はあるのか。
トレンド系などのアクセス集めやすいブログ(サイト)が育ってくると、プラン変更で対応する前に転送量制限を超える可能性があるから注意が必要だよ。
毎月プラン変更をできるように備える
転送量制限の80%(X10プランなら55GB以上)を超える日が何日もでてきた段階で、先手を打って上位プランへ変更しておけば。突然のバズなどでアクセスが増えても余裕を持って対処できます。
また、季節や時事系のトレンドブログなどで、「この月だけは上位プランで対応したいけれど、他の月は最小プランに戻したい」ようなケースの場合。1ヶ月契約にしてどの月でも下位プランへの変更申請ができるようにしておけば対応しやすくなります。
上位プランにあげても大量同時アクセスの耐性は変わらない
大量同時アクセスの耐性については、X10~X30プランのいずれのプランにしてもほとんど変わりません。
ですので、エックスサーバーでも耐えらない程の大量同時アクセスが来て、500や503エラーでブログ(サイト)が落ちる場合。シックスコアなどの法人向けレンタルサーバーを利用するのが1番の解決方法となります。
初期費用が高い
エックスサーバーの月額費用は1000円(1年契約時)と、個人利用者をターゲットにした高性能レンタルサーバーの中では安い料金となっています。
しかし、初期費用3000円(X10~X30プラン一律)については、他のレンタルサーバーと比べても残念ながら高いと言わざるをえません。
レンタルサーバー | 初期費用 |
---|---|
エックスサーバー | 3000円 |
ロリポップ | 1500円 |
さくらレンタルサーバー | 1029円 |
カラフルボックス | 2000円 (3ヶ月以上の契約で無料) |
ConoHa WING | 0円 |
Mixhost | 0円 |
個人利用目的のレンタルサーバー初期費用の相場は高くても2000円前後だから、エックスサーバーの初期費用は高いと言えるよ。
でも、なんでそんなに初期費用が高いんだ?
エックスサーバーは、多くの格安レンタルサーバーが苦戦している安定稼働も実現していて、その他の部分も高性能なんだ。だから、その分お金もかかっていると思われるよ。
キャンペーンやエックスドメインを利用して初期費用を半額にする
エックスサーバーの高い初期費用を安くするには以下の方法があります。
- エックスサーバーで定期的に実施されている初期費用半額キャンペーンを利用する
- エックスドメインで独自ドメインを1つ取得してから、連携サービスでエックスサーバーと契約する
上記記載した、どちらかの方法でエックスサーバーと契約すれば、初期費用3000円を1500円の半額にして利用できます。
初期費用1500円は、格安レンタルサーバーの代名詞となっているロリポップと同じ値段だよ。
たしかに、この初期費用が1500円なれば、高いと思っていたエックスサーバーも利用しようと思えるようになるぜ。
アダルトサイトやマッチングアプリ(出会い系)を紹介サイトの運営はできない
エックスサーバーはレンタルサーバーの中では、18禁要素や日本国内の法律違反に少しでも触れるブログ(サイト)の運営についての規約が厳しいです。
例えば、さくらレンタルサーバーやカゴヤレンタルサーバーでは、アダルト系やマッチングアプリ(出会い系)の広告をサイトに貼るのは禁止されていますが、少々性的な要素を含む画像をサイトで掲載することは禁止していません。
さくらやカゴヤでは、ブログに性的画像を利用することに対しては、「自己責任でご利用ください」と黙認する形になっているよ。
しかし、エックスサーバーでは、性的要素を含む画像をブログに掲載した時点でアウトですし、規約で禁止されているサイトを、自分のサイトにリンクなどを貼って紹介するのも禁止されています。
また、2chのまとめサイトなどのコピーコンテンツの禁止に触れる可能性があるサイトの運営にも厳しいので、こちらもエックスサーバーで運営することはおすすめできません。
エックスサーバーで運営が禁止されているブログ(サイト)については、以下の記事を参考にしてね。
アダルトサイトやマッチングアプリ紹介サイトは別のレンタルサーバーを使う
残念ながら、エックスサーバーの規約で禁止されている以上、アダルトサイトやマッチングアプリ紹介サイトをエックスサーバーで運営することはどうやってもできません。
隠れてやっても、第3者からの通報などでエックスサーバー側にバレたら、即サイトの運営停止処分が待ってるよ。
ですので、解決方法としてはアダルトやマッチングアプリ紹介がOKなレンタルサーバーを利用するしかありません。
アダルトサイトやマッチングアプリ紹介サイトをやるならMixhost
アダルトサイトやマッチングアプリ紹介サイトをするなら、Mixhostが1番おすすめです。
なんでなんだ?
アダルトやマッチングアプリ紹介のサイト運営がOKなのはもちろん。他サーバー性能などの部分でもエックスサーバーに引けを取らず、初期費用無料で月額費用もエックスサーバーと同じくらいだからだよ。
たしかにそれだと、アダルトやマッチングアプリ紹介サイト(ブログ)をやるならMixhostに興味が出てきたぜ。
もちろん、2chまとめサイトの運営も日本国内の法律違反に該当するものでなければ、なんの問題もなく運営できます。
エックスサーバーのデメリットと解決方法のまとめ
最後にこれまで説明したエックスサーバーのデメリットと解決方法についてまとめておきます。
- エックスサーバーで独自ドメインを取得すると高い
解決方法:エックスドメインで独自ドメインを取得する - バックアップは前日だけしかダウンロードできない
解決方法:ブログ(サイト)更新する前は必ずバックアップをダウンロードする - ブログ(サイト)を構成するファイルのリストアはできない
解決方法:他ブログやサポートに問い合わせて解決方法を探して対処する - プラン変更がすぐにできない
解決方法:転送量制限などが制限値の80%を超えたら上位プランへ変更する。単月契約にして毎月プラン変更できるようにする - 初期費用が高い
解決方法:初期費用半額キャンペーンやエックスドメインの連携サービスによる契約を利用する - アダルトサイトの運営はできない
解決方法:アダルトサイトOKなレンタルサーバーを使う
最後にあげたデメリット以外は、エックスサーバーでも解決可能なデメリットなので問題にはなりません。
実際、僕もエックスサーバーを現在も利用しておりブログによる収益も出ていますので、エックスサーバーはブログ(サイト)をやるうえでおすすめのレンタルサーバーであることに間違いはありません。
さらに、エックスサーバーは10日間の無料お試し期間中に退会すれば費用は一切かかりませんので、迷っていればぜひ1度使ってみてください。
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