突然ですが、レンタルサーバーを利用するために必要なレンタルサーバー会社との契約の期間についてはご存知でしょうか?
レンタルサーバー会社との契約には期間があり、ほとんどのレンタルサーバー会社では以下のような契約期間が用意されています。
レンタルサーバー会社との契約期間
- 1ヶ月のみ契約
- 3ヶ月契約
- 6ヶ月契約
- 12ヶ月(1年)契約
- 24ヶ月(2年)契約
- 36ヶ月(3年)契約
※レンタルサーバー会社やプランによっては少し違う場合もあります。
原則、我々ユーザー側は上記の契約期間から好きな期間を選んで契約できます。
そして、長期契約を結ぶほど月額料金は安くなっていき、最長の36ヶ月(3年)で月額料金は最安値となるのでコスト面ではお得となります。
■(例) エックスサーバーX10プランの契約期間と料金について
上記のエックスサーバーでは契約が長期になるについて月額料金が安くなるよ。
そうなると、最長の36ヶ月(3年)で契約するのが一番いいってことだな。
しかし、月額料金が安くなるからといって、2年・3年といった長期契約を結ぶのはおすすめできません。
なぜなら、月額料金が100円~200円程度(年間で1200円~2400円)安くなるメリットよりも、長期契約したことで発生するデメリットの方が明らかに大きいからです。
えっ、長期契約で発生するデメリットがあるのかよ? もったいぶらず詳しく教えろよ。
そこで、この記事では長期契約によって発生するデメリットについてまとめてみました。
ざっくりとした解説ではありますが、これさえ読めばレンタルサーバー会社と契約する上で長期契約はおすすめできない理由が分かります。
ですので、これからレンタルサーバーを利用するためにレンタルサーバー会社と契約しようと考えている人は是非読んでみてください。
プランダウンが長期間できなくなる
レンタルサーバーのスペックやディスク容量・転送量の制限などが良くなる上位プランへの「プランアップ」ついては、ほとんどのレンタルサーバー会社で契約中であればどの月でも行えるようになっています。
しかし、逆の「プランダウン」については、契約の最終月や次の契約更新になるまでは出来ないレンタルサーバー会社が多いです。
ですので、2年・3年の長期契約している場合。
長期契約によって安くなった月額費用分よりも、「プランダウン」が出来ないことにより払っている月額費用の差額分の方が高くついてしまいます。
例えば、エックスサーバーだと「プランダウン」は契約の最終月にしかできないよ。
他レンタルサーバーへの引越しが難しくなる
自分が予期していなかった事が原因で、他のレンタルサーバーへ引越しがしたくなる場合もあります。
しかし、2年・3年の長期契約をしていた場合。
今のレンタルサーバー会社との契約が残っている状態での引越しとなってしまい、その結果として月額料金の二重払いでコストが増大するので結果的に引越しがやりにくくなります。
なあ、「自分が予期していなかった事が原因」は一体どんなのがあるんだ。
「自分が予期していなかった事が原因」については主に3つあるんだ。今からそれを順番に説明していくね。
障害によるサービスの信頼性低下
契約当時はレンタルサーバー業界でトップクラスの良質なレンタルサーバーサービスを提供している会社でも、2年・3年後も同じような調子で良質なレンタルサーバーサービスを提供しているとは限りません。
例えば、レンタルサーバー業界のトップクラスの信頼性を誇っていた「ファーストサーバー」でも2018年6月~7月にあった大規模障害により、その信頼性は地の底まで落ち込むことになりました。
この大規模障害後「ファーストサーバー」から他のレンタルサーバーへ引越す人が続出しているよ。
今は業界トップクラスにいるレンタルサーバー会社でも数年後の未来は保証されていませんので、2年・3年といった長期契約はおすすめできないと言うわけです。
レンタルサーバーサービスの終了
契約当時は順風満帆でレンタルサーバーサービスを行っていたレンタルサーバー会社でも、大規模障害による事故・不正情報流出・経営の失敗などにより、数年後にはレンタルサーバーサービス自体が終了してしまう可能性もゼロではありません。
そして、1ヶ月や3ヶ月といった短期契約なら突然のサービス終了でもない限りは、サービス終了までに契約が終了します。
しかし、2年・3年の長期契約の場合はサービス終了までに契約が終了することは少ないので、サービス終了の騒動に巻き込まれる可能性が高くなります。
ところで、契約途中でサービスが終了したら返金はしてくれるのか?
ほとんどのレンタルサーバー会社では不履行となったサービス分の返金はあるよ。でも、返金申請が必要だったりする場合もあるんだ。
また、返金以外にもレンタルサーバーを探しての引越しするなど、いろんな面で面倒なことがあるよ。だから可能な限りは契約途中でのサービス終了に巻き込まれないようにしたいものだね。
他レンタルサーバー会社の成長
契約当時は検討の余地にも入らなかったレンタルサーバー会社でも、数年後には当時契約したレンタルサーバーよりもはるかに良質なレンタルサーバーサービスを提供することがあります。
特に新規参入したレンタルサーバー会社ですと、始めのうちは実績やサービスが未成熟であるため見向きもされないことも多いですが、数年後は立派に成長して業界トップクラスになっていることも珍しくありません。
しかし、2年・3年の長期契約をしている場合。
せっかく成長した良質なレンタルサーバーサービスを提供している方へ引越したくても、「前のレンタルサーバーとの契約が残っているので引越しが出来ない」ようなことになりかねません。
まとめ
「レンタルサーバーでの2年・3年といった長期契約はおすすめできない理由」についてはいかがだったでしょうか?
この記事を通じて、僕が伝えたかったことは以下の2つになります。
この記事を通じて伝えたかったこと
- 長期契約による費用面のメリットよりもデメリットの方が大きい
- 契約期間は1ヶ月が理想、どんなに長くても1年までの契約にする
要するに短期契約の方が総合的に見てお得だということだね。
また、今回このような話をしたのは数年前に僕自身も同じ経験をしたことがあるからです。
僕が初めてアフィリエイトサイトをやるために借りたレンタルサーバーが「ロリポップ」でした。
その「ロリポップ」のスタンダードプランでは6ヶ月以上の長期契約をすると、月額料金が600円 → 500円と安くなるようになっていました。
当時の僕は「少しでも月額料金が安くしたい」、「他のレンタルサーバーは利用しないだろう」との思いから、24ヶ月(2年)の長期契約を結びました。
しかし、実際にアフィリエイトサイトの運営を初めて10ヶ月目以降は、ユーザーからのアクセス過多によりサイトの表示が遅くなったりサイト自体が落ちて閲覧できない現象が何回か起こりました。
WordPressの記事編集画面も遅くなってしまい、記事作成がスムーズに出来なくなったこともあります。
そのような経験をしたので、「ロリポップ」と契約してから1年たたないうちに「エックスサーバー」と契約してレンタルサーバーを変えたことがあります。
月額料金こそ高くなりましたが、新天地の「エックスサーバー」ではさくさくページが表示されて「ロリポップ」でサイトを運営していたころの悩みは解決したので、結果的にレンタルサーバーを変更したことは大正解でした。
しかし、「ロリポップ」で24ヶ月(2年)契約の残りである、約1年分の金額(6000円)がほとんど無駄になったことにはこんな後悔が残りました。
「なんで1年契約にして、1年後に他レンタルサーバーも再検討した上で契約更新する考えを持てなかったんだ」と
それ以来、僕はどのレンタルサーバー会社と契約するときの契約期間は長くても1年を超える契約はしないようになりました。
なるほど、この経験を聞くと2年・3年の長期契約はおすすめできない気持ちは分かるぜ。
あたりまえのことですが、レンタルサーバー会社の経営状況やレンタルサーバーサービスの内容は時間経過共に変わっていきます。
ですので、最低でも1年ごとに「今、利用しているレンタルサーバーのままで本当良いのか?」と見つめ直し、総合的に見て自分にとって1番お得となるレンタルサーバーを選ぶことが大切だと僕は考えます。
この記事はここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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