サイト(ブログ)を始めるためのレンタルサーバーを借りるとき、共用サーバーと専用サーバーという言葉を見たり聞いたりしたことはないでしょうか?
そういえば、レンタルサーバー会社のホームページでよく見るな、「共用サーバープラン」とか「専用(マネージド)サーバープラン」っていう言葉。
じゃあ、共用サーバーと専用(マネージド)サーバーって何が違うのか知ってるかい。
いや、とりあえず共用サーバーの方が安いって理由で共用サーバーで契約して使ってるな。
アフィリエイトや個人趣味などで初めてサイト(ブログ)を始めようと思っている人であれば、共用サーバーと専用(マネージド)サーバーの違いが分からず、どちらを選んで利用すればよいのかを迷うかと思います。
そこで、この記事ではこれからサイト(ブログ)を始める人向けに以下のことをまとめてみました。
この記事で紹介すること
- 共用サーバーの意味とメリット・デメリットの紹介
- 専用サーバーの意味とメリット・デメリットの紹介
- 共用サーバーと専用サーバーの良いこと取り、マネージドサーバーとは
- 個人でサイト(ブログ)を始めるなら共用サーバーと専用(マネージド)サーバーどちらを選べばよいのか
ざっくりとした解説ではあるけど、これさえ読めば初めてサイト(ブログ)を始める人でも選択した後で後悔しないレンタルサーバー選びができるようになるよ。
共用サーバー
共用サーバーを一言で言うと、1つのサーバーをみんなでシェアして使うサーバーのことです。
共用サーバーはシェアする人数が多くなるほど1人あたりに割り当てられるリソース(ディスク容量・メモリ・CPUなど)が少なくなっていくのが特徴です。
最近の共用サーバーでよく使われるサーバーのスペックを考慮すると、1つのサーバーに100人~150人くらいまでがシェアしても問題なく動く限度でしょう。
ですので、レンタルサーバー会社がケチって1つのサーバーに200人や300人を詰め込むようなことをすると、各利用者がサイトを運営するときにページ表示が遅くなるなどのデメリットが出てきます。
気にしている人は少ないけど、共用サーバーだとシェアする人数などで割り当てられるメモリやCPUは変わってくるから、ホームーページのプラン紹介で詳細な値が記載されていないことが多いよ。
■さくらレンタル共用サーバーのプラン詳細
■さくらレンタル専用(マネージド)サーバーのプラン詳細
たしかに、共用サーバーのプランはCPUやメモリの記載がないな。
逆に共用サーバー以外はCPU・メモリ・root(サーバー管理者)権限の有無は書いてあるから、プラン詳細にCPUやメモリなどの記載がなければ共用サーバーと思っていいよ。
共用サーバーのメリット
共用サーバーメリット
- 月額99円~4000円くらいの比較的安い値段で利用できる
- 契約後、すぐにサーバーを利用できる
- サーバー管理はレンタルサーバー会社がやってくれるので、プログラムやサーバー知識がなくても利用できる
- 自分はサイト(ブログ)作りだけに専念できる。
共用サーバーのメリットは何と言っても、比較的安い値段でサーバーを利用できることでしょう。
共用サーバーの相場としては超格安共用サーバーで月額100円、安めの共用サーバーで月額500円~1000円、性能の良い共用サーバーで月額1000円~2000円程度です。
月額2000円を超えるものは高級な共用サーバーで、初心者が初めてサイト(ブログ)を作る場合は性能を持て余しがちです。
また、レンタルサーバー会社にオンラインで契約後すぐにサーバーを利用できて、サーバー管理は全てレンタルサーバー会社がやってくれるのも共用サーバーも特徴でありメリットです。
安い金額で即利用できて、余計なサーバー管理をしなくていいのが共用サーバーのメリットだよ。
共用サーバーのデメリット
共用サーバーデメリット
- サーバーのroot(管理者)権限がないので、自由にサーバーの設定が変更できない
- サーバーをシェアしている誰かがサーバーに大きな負荷をかけることをすると、関係のないこちらもその影響を受けてしまう。
- 共用メールサーバーの場合、誰かがスパムメールやウイルスメールをばら撒くと、そのメールサーバーを利用者のメール全てがブラックリストに登録されてしまう。
- 自分のサイト(ブログ)のアクセスが月間数10万~100万を超えるような場合は、サーバーに多大な負荷をかけたと見なされ、プラン変更や退会を強制されることがある。
サーバーのroot(管理者)権限がないのは、サイト(ブログ)目的の人なら自分でサーバー管理をする必要がないのでむしろメリットとも言えます。
大きなデメリットとなるのは、サーバーをシェアしている誰かがサーバーに多大な負担などをかけたときに影響を受けることでしょう。
また、自分のサイト(ブログ)に数10万~100万を超えるような大量アクセスがあった場合も共用サーバーに多大な負荷をかけたと見なされてしまいます。
自分で意図しないサイトへの大量アクセスであっても、サーバーへ負荷かけていると見なされるのは理不尽だな。
そう思うのは分かるけど。他のシェアしている人から見れば、勝手にサーバーに負荷がかかって自分のサイトまで表示が遅くなったとしか思えないからね。
たしかに関係のない人から見れば、ただ迷惑を被ってるだけにしか思えないな。
まあ、共用サーバーを利用するうえでは避けて通れない道だね。
専用サーバー
専用サーバーを一言で言うと、自分1人で1台のサーバーを独占して使えるサーバーのことです。
自分1人でサーバーを独占するので共用サーバーのようにシェアしている他人に影響されることはありませんし、サーバーのリソース(ディスク容量・メモリ・CPUなど)も1人で全て使うことができます。
また、専用サーバーではサーバーのroot(管理者)権限をもらえるので、サーバーを自由にできるのも大きな特徴です。
サーバーを1人で独占できて、スペックも費用も共用サーバーの何倍にもなるのが専用サーバーだと覚えておくといいよ。
専用サーバーのメリット
専用サーバーデメリット
- サーバーのroot(管理者)権限をもらえるので、サーバーを自由に操作・設定できる
- 共用サーバーのように、他人がサーバーに負荷をかけたりするような迷惑行為が一切ない
- サーバーのリソースを全て使えるので、サイトの表示速度などが共用サーバーで作ったときより高性能にできる
- 自分のサイト(ブログ)のアクセスが、月間200万や300万を超える大量のアクセスがあってもプラン変更や強制退会を強いられることが一切ない
- サーバー稼働率100%保証やサーバー稼働率100%を下回ると返金の制度を設けている
- 専用サポートを受けることができる
専用サーバー最大のメリットは、サーバーを1人で独占することによって他人の影響を一切受けずにサーバーのリソースを全て使えることでしょう。
ですので、専用サーバーで運営するサイトであれば100万以上アクセス程度では全く問題にならないのも大きな特徴です。
専用サーバーのデメリット
専用サーバーデメリット
- 最低でも共用サーバーの15倍以上の費用がかかる
- 物理的な故障以外のセキュリティ対策や障害対策などのサーバー管理に関する全てを自分でやる必要がある
- 契約してからサーバーが用意されるので、実際に利用できるまでに3日程度かかる
専用サーバーは1人でサーバーを独占することもあって、初期費用・月額費用が共用サーバーの15倍~20倍くらいするのが最大のデメリットです。
レンタルする専用サーバーのスペックにもよりますが、安い専用サーバーでも初期費用50000円以上・月額費用25000円以上が当たり前の世界です。
また、専用サーバーは全てが自由なので物理的な要素以外のサーバーに関する全てを自分で管理する必要があり、そのためにはサーバー知識・セキュリティ知識・ネットワーク知識などの専門知識が必要となるのがデメリットと言えるでしょう。
マネージドサーバー
マネージドサーバーを一言で言うと、共用サーバーと専用サーバーの良いとこ取りをしたサーバーです。
共用のサーバーの大きなデメリットと言えば。
おさらい 共用サーバーの大きなデメリット
- サーバーをシェアしている他人の影響を受ける
- サイト(ブログ)で大量のアクセスがあった場合はプラン変更や退会を強いられる
ですが、マネージド専用サーバーは専用サーバーと同じく1人でサーバーを独占するのでこれらのデメリットはなくなります。
さらに専用サーバーのデメリットであった。
おさらい 専用サーバーの大きなデメリット
- 物理的な故障以外のセキュリティ対策や障害対策などのサーバー管理に関する全てを自分でやる必要がある
- 契約してからサーバーを利用できるまでに3日程度の時間がかかる。
- 共用サーバーの15倍以上の費用がかかる
これらのデメリットですが、マネージドサーバーはサーバーは自分1人で独占しますがサーバーのroot(管理者権限)は持たないので、サーバー管理は共用サーバーのようにレンタルサーバー会社側に任せることができます。
さらにサーバーのroot(管理者権限)を用意する必要がないこともあって、共用サーバーのように契約してから即座に使えるのもマネージドサーバーのメリットです。
また、初期費用や月額費用も専用サーバー程は高くないので、安いマネージドサーバーであれば個人でも手が出せる範囲の値段であることも特徴です。
それでも、費用は最低でもスタンダードな共用サーバーの3倍以上、高いマネージドサーバーで15倍くらいはかかるのが唯一のデメリットと言えるでしょう。
上記図のように高いマネージドサーバーだと個人では手が出ないけど、安いものなら月額4000円くらいで利用できるよ。
1番安いマネージドサーバーだとCPUやメモリがあまりよくないように見えるが、これでも共用サーバーよりも上なのか?
マネージドサーバーは自分1人でサーバーの全リソースを使えるから、最低プランでも共用サーバーよりはスペックが上だよ。
個人でサイト(ブログ)を始める初心者なら共用サーバーを選べ
ここまで「共用サーバー」・「専用サーバー」・「マネージドサーバー」の違いについて紹介してきました。
■各サーバーの特徴まとめ
共用 | 専用 | マネージド | |
---|---|---|---|
費用 | 安い | かなり高い | 高い |
利用形態 | 多人数で シェア |
1人で 独占 | 1人で 独占 |
スペック | 低い | 高い | 高い |
大量 アクセス |
問題有り | 問題なし | 問題なし |
サーバー 管理者 権限 |
なし | あり | なし |
契約後 即利用 |
可能 | 不可 | 可能 |
では、これからアフィリエイト目的や個人趣味などでサイト(ブログ)を始めるなら「どのサーバーを借りれば良いのか?」
答えは、共用サーバー1択です。
なぜなら、サイト(ブログ)を始めたばかりの段階では、専用サーバーやマネージドサーバーで使えるリソースをほとんど持て余して無駄になってしまうからです。
特にサイトを作ってから3ヶ月未満でサイト(ブログ)へのアクセスがまだ集まっていない時期であれば、共用サーバーで利用できるリソースですら持て余すことが多いです。
ですので、サイト(ブログ)を始めたときはコストとパフォーマンスが一番見合っている共用サーバーを借りて利用するのが正しいレンタルサーバーの選びかたです。
月間50万や100万アクセスを超えるサイトを共用サーバーで運用している人もいるよ。
ただし、法人企業のビジネスサイトとして利用するのであれば。
サーバー稼働率100%保証やサーバーに障害が発生したときでも専用サポートで対応がとりやすい、専用サーバー・マネージドサーバーを始めから利用するのはおすすめできます。
まとめると、個人でサイト(ブログ)を始めるなら「共用サーバー」、法人サイトであれば「専用サーバー・マネージドサーバー」を選ぶのもありだよ。
なるほど。俺は兼業ブロガーとしてアフィリエイトで稼ごうと思ってるから「共用サーバー」を利用していれば大丈夫ってことだよな。
そうだね。それでレンタルサーバーの選択は問題ないから、後は頑張ってサイト(ブログ)を成長させてみてね。
よし、これから俺も自分のブログの記事を更新してくるぜ。
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